浪人って結局どうなの?

こんにちは。今回は実際に浪人を経験した大学生の立場から、浪人ってした方がいいのか、という問いにお答えしたいと思います。

 

結論から言うと、私の場合はしなくても良かったかな、と思っています。

しかし、これは本当に人によります。

 

そこで、浪人を決断する際のいくつかの決め手をご紹介します。

 

 

 

 

1 そもそも自分に学歴が必要なのか

 

これを言い出したら元も子もない気がしますが、これが一番重要です。

あなたは将来どのようになりたいですか。例えば、どんな仕事がしたいのか。どんな業種に就きたいのか。

「将来のことなんてまだわかんないよ…」

って方も多いと思いますが、一度頭をひねって考えてみましょう。

 

 

 

例えば、美容師になりたい場合、大学に行く必要はありません。

さっさと専門学校のパンフレットを取り寄せましょう。

 

 

じゃあ、医者になりたい場合、もう勉強するしかないです。医学部ってどこも難関ですし、現役時に医学部に落ちてしまったけどどうしても医者になりたいのだとしたら、浪人してもう一年頑張るしか道はありません。

 

 

ただ、大体の人ってそんなわかりやすい将来の目標は持っていなくて、「わかんないけど、なんとなくサラリーマンになるのかな…」みたいな感じじゃないでしょうか。

就職するときに有利だから、っていうのが受験の動機になっていることが多いです。

 

 

 

でも、サラリーマンにもいろいろあります。

どの業界に興味があるのか。年収はいくらぐらいがいいのか。

まだ早いと思うかもしれませんがそういうのを一度考えてみてもいいと思うんです。

 

たとえば私の場合、現役時は「MARCHなら入れるけど、旧帝は落ちる」ぐらいの学力でした。

浪人して、旧帝をめざすとします。でもそれって本当に意味があるんでしょうか。

MARCHより旧帝大の方が就職で有利になることは間違いありませんが、旧帝大を出てないと落とされる会社や業界って限られていると思います。

 

東大や、早慶じゃないと入れない会社、例えばメガバンクや、外資系のコンサルファームとか、そういうエリートサラリーマンになりたいなら、早慶以上の学歴が必要になるかもしれません。

 

 

ただ、私はエリートサラリーマンになりたいわけではありませんでした。そういう場合、高い学歴って必ずしも必要ではないと思います。

 

多分、受験勉強頑張ってる人の多くって、「中学から人並より勉強ができて、そのままの流れで大学受験してる、親の学歴はつけといた方がいいって言ってるし勉強しとこ。」

って感じです。けど、先に勉強してとりあえずいい大学入ってから将来のこと考える、じゃなくて、自分は将来どうなりたくて、そのために学歴が必要だから勉強する、っていう思考の方がモチベーションも上がるし、時間が無駄になりません。

 

人によっては受験勉強より有効な時間の使い道もあるわけですから。

 

一度自分にとって本当により高い学歴が必要なのか、考えてみましょう。

 

 

 

2 伸びしろを考える

 

じゃあ、自分には学歴があった方がいいから、もう一年が頑張ってみよう、と思ったとします。

そこで考えなければいけないのが、自分にあとどれぐらいの伸びしろがあるのかという問題です。

 

ここでは三つの観点から考えてみます。

 

 

(1)現役時にどれぐらい勉強していたか

 

単純に、現役の時100まで頑張っていたとしたら、そこから伸ばすのは大変です。

けど、例えば高校時代部活をやっていて時間がなかったとか、グレちゃって勉強してない時期があったとか、まだまだ勉強し足りないぞ、っていう人は、頑張れば成績を伸ばすことができます。

 

特に、なんとなくさぼって勉強できなかったな…って人よりも、部活とかで時間が作れなかった人は、時間がなかっただけで頑張れるポテンシャルはあるのでおすすめです。

 

 

(2)文系か、理系か

 

私は文系だったので文系の立場から言わせてもらうと、文系の方が成績を伸ばすのは大変です。

 

例えば私立文系の場合、受験の科目は英・国・地歴もしくは数学。

そのうち、国語と英語が配点の大半を占めますが、この二つって暗記部分がすごく少ないです。理科や数学のように、解法を覚えたから伸びる、なんてことはあまりなくて、とにかく慣れしかないしそれまでの読書量とかにも直結してきます。

 

だからやみくもに勉強しまくれば伸びる、ということが少ないです。

 

理系の方がそもそも勉強自体に時間がかかってハードですし、理科や数学の果てしない解法をマスターすればその分学力も伸びる、という印象があります。

 

 

 

 

 

 

ここまで浪人について書きましたが、私も浪人してみるまで浪人した方がいいのか、なんてわかりませんでした。

だから、やりたいのならやってみて、後悔のないようにするのが一番かもしれません。